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マエキタミヤコ
職歴及びプロフィール
1963年東京生まれ。
大学卒業後、コピーライター、クリエイティブディレクターとして広告代理店に勤務。
97年よりNGOの広告に取り組み、2002年に広告メディアクリエイティブチーム「サステナ」を設立。
現在は雑誌『ecocolo(エココロ)』を通じて、エコ意識の拡大に努めるほか、「100万人のキャンドルナイト」「ほっとけない世界のまずしさ~ホワイトバンド」「フードマイレージ」「リスペクト・スリーアール」などのプロジェクトも進行中。
2008年9月2日
まずはマエキタさんの学生時代から電通時代、サステナ立ち上げまでの経歴を教えてください。
学生時代には経済学部で財政学を専門にしていました。その後、電通で20年働いてからサステナを立ち上げました。電通時代の後半の10年くらいはプライベートで2足のわらじでした。昼は会社で働いて夜はNGOの方たちと相談のようなことをやっていた。そうしたら、そっちが忙しくなっていって昼間会社に行くのが面倒くさくなっちゃって。かなりNPOの方へは行っていて、会社の方でもNPOのようなことが出来るかと思っていたんですが、なかなか出来ないのであきらめました。
NPOでの活動はボランティアでおこなっていたのですか?
私は会社の社員として給料をもらっていたので完全なボランティアで活動していました。ただ、他の人を巻き込むときは、「他の人には払ってくださいね」って、言って巻き込んでいました。だから、二足のわらじと言っているのだけれど、他の会社で働いている人は会社の給料で生活を成り立たせて、空いた時間で社会貢献的な仕事をしていました。そして、日中の仕事がない人には活動に専念してもらっているので、その人には給料を払うというかたちでした。
サステナは最初は何人くらいで立ち上げられたんですか?
厳密には数えられません。それは数えられないほど沢山というわけではなく、父親や伯母さんにも手伝ってもらっているし、その時に仲間だった人にも手伝ってもらったので。深い関係、浅い関係併せると10人くらいだと思います。
入社10年たってから二足のわらじの活動を始めたエネルギーはどこから来るのですか?忙しい仕事を行う中で新たな活動を始めたきっかけがあれば教えてください。
本当にたまたまだけど、入社1年目の新入社員の時にプレゼンに勝ってしまって。今では10人とか20人のチームで参加するものだけど、その時は時代が違ってもう自分ひとりで参加していたんです。そこでたまたま私の案が一番になって採用されてしまったんです。だからプレゼンは一人でやったけれども、仕事が取れたからいきなり100人チームのリーダーになってしまって。そんな寛容な時代だったんです。しかも配属されてすぐだったから自分自身、「えぇ!?」みたいな感じ。上司も「はぁ!?」見たいな感じで、みんな訳が分からない感じで。さらに1年コピーライターをやった後に上司に言われてプランナーを始めたばかりだったのでなおさら。ただ、色々な勉強をさせてもらったし、あるラッキーな状態が生まれたので、それでそのあと自由が利いたというのはあります。

最初の5年は忙しすぎました。睡眠時間2時間とかで、親にもう気違いって言われるくらいでした。朝6時ごろ帰ってシャワー浴びてそのまま着替えて出るとか、いわゆるよくある代理店の生活をしていました。ただ、5年位してバブルがはじけたんだけれども、そうやって最初の方に働くとワーカホリック(働きすぎの人)になってしまうから、ヒマなのがもったいない気がして活動を始めました時期的には入社3年目で子供が出来て、子育てを乗り切った時期。3年たつと子供も幼稚園に入って楽になります。そうするとせっかく子供も預けているんだからなんか他のこともしたいなって感じていました。その幼稚園でお父さん友達の横山さんとも知り合ってサステナを始めました。そんなに忙しいところをわざわざ時間割いてやっていた感じではなく時代の流れでした。
サステナは会社なんですか?
今は会社ですが、サステナは最初はクリエイティブ集団で何の法人格もない単なる集まりでした。クラブと一緒の任意団体です。 NGOとも言いますが。NGOから出発して、非営利の株式会社になったのがサステナです。 非営利の株式会社というのは、法人格上は同じなのですが、営利活動が目的ではなく社会的意義が目的の会社です。NPOは会計報告や総会など決まりごとが多く、事務手続きに人員を割くコストがかかるので株式会社の形式をとっています。なるべく低いコストでお金をかけずに住むところにはかけないで、その分を活動に回したいと思っています。
環境活動に関心を持ったきっかけは何ですか?
横山さんとの出会いが大きいですが、それがなくてもこの方向に活動していたと思います。先祖が長野で、長野では自然を大切にする活動をしていて、ひいおじいちゃんなんかは日本山岳会を立ち上げていたり、おじさんは日本製本協会の会員で海洋学者だったりという様々な環境が重なってこの方向にいると思います。親戚もそうだし、祖先もそうだし、自分も子どもの時は山で遊んでたし、それで子どもが生まれて、母親が食品添加物とかすごい嫌いな人だったので、なるべく無農薬・無添加っていう食事でしたし。だからオーガニックにも興味はあるし、子どもの時は世田谷の畑に自分の野菜を作るために虫取りに行かされたりしました。
もともと環境問題に対するバックグラウンドがあったとしてもそれをアクションにするということとは差があると思うのですが、どのようにアクションにむすびつけていますか?
なんで?身の回りにも水俣病とかうかうかしていると公害だらけですよね。水にもフッ素は入っているし、体に悪いものだらけですよね。コンビニ弁当とかも体に悪い。子供の時から食べていないから、よくそんなもの食べるよね?って感じを受けます。 だからこそ教育が必要だと思います。食べるなっていうんじゃなくて、知ることで、例えば「買ってはいけない」が流行ったように、そういう本を読むと「うわぁ」と思う。BSE(牛海綿状脳症)とかをみてもギョッとする。まずは知ることが大切だと思います。 化学調味料などに敏感な人もいて、気持ち悪くなる人もいます。だから、そういう人を見て、あーやっぱり身体に悪いんだって思います。そこで大丈夫だって食べるのではなく、想像力の問題なのかもしれません。ゆくゆく蓄積するものなので。 だから、例えば赤ちゃんアトピーとか多いのはお母さんの体に毒がたまっているからで、出産というのは毒出しともいえます。だから子どもは、お母さんがそれまで食べてきたものの成績表みたいな。うちの上の子女の子なんだけど、生まれた時にこんなにきれいな肌の子も珍しいよ近頃、って病院の人に言われました。うちの娘はコンビニ弁当とか食べるから、絶対にダメだっていって。絶対に子供に現れるからね。子ども産まないっていうんだったらいいけどね。子ども産むつもりがあるんだったら、日々食べるものを意識しないとだめだよって言っています。もちろん、それでもそういう子が生まれる可能性はあるから、それはその人のせいではないけど、日々の努力によって多少でもリスクを減らせるのであれば、そうした方がいいと思っています。 たぶんそういう情報があまり知れてないんだと思います。まず、まんべんなく知ることが大事だと思う。知らないから済んでいるっていうことはいっぱいある。だから、あまり必要と感じないって言う人は知らない人なんじゃないかと思います。複合汚染もそうだし、「沈黙の春(化学物質による環境汚染の重大性を警告する本)」もそうだし、そういう本を読んでぞっとした人たちが今のオーガニック文化を築いている。そういう情報を積極的にとることが大切だと思います。
マエキタさんにとっては既にそのようなオーガニックが当たり前のことだったので、そうではないということへの反発や疑問がマエキタさんの活動に繋がっているのですか?
親がそういう食べることにすごく気を遣う人と、料理がすごい上手な人だったので、おいしいもの食べて当然っていうのと安全なもの以外は食べちゃダメっていう風に育ちました。なので、それで食べると体に良いか悪いか、化学薬品と添加物が入っているとなんか変な味するなぁっていうのが大体わかります。何かこれ入っているでしょうって見ると、保存料とかポリリジンとか、そういうの入っていました。コンビニのおにぎりと、普通の何も入ってない握ったおにぎりは味が違うし。だから、気持ち悪い。添加物の入っている食べ物は食べない方がいいですよ! 本当は健康なおにぎりがみんな食べたいと思っていると思うけど、手に入れるのがすごい大変だからみんな妥協してるんだと思います。だから毎日サステナはお昼になるとご飯炊くから、おにぎりとか自分で握って食べています。そうしないとみんな忙しいからコンビニ御飯を食べてしまうので。体に悪いじゃない。体にも悪いし、地球にも悪いし。だいたい、サステナ編集員がそんなの食べていたらかっこ悪いと思うので。言っていることとやってることが違う。だからそんなもん買ってくるな!って言って。 とにかく食は大事だから、とにかく気をつけて、学生は。コンビニ飯は食うな。コンビニ飯よりは、おうちでおにぎり握って、それを持ってきて、昼食べる。夜も炊いて、食べる。とにかくご飯食べてれば死なないから。こっちのほうがよっぽど健康だから。ふりかけとご飯で充分です。
Photo by Sekiguchi